絵描きに戻った

また、板に絵を描きだした。以前に気にいって買っておいた板があって、図案もできていたし、下絵を描いておきながら、なかなか始められずにいた。自宅の常設展の看板にしようと思っているのだけど、どうせだれも来ないので、あまりその気にならなかった。ところが、今年になって、なんだか、人が訪れる。今まで1年に数人だったけれど、今年になってから、2ヶ月で数人だ。私の中の「絵描き」が目を覚まし始めた。

このところ、病気になって、強制的に足止めをされて、外出もせず、たまたま、台風のために、気温がしのぎやすい日が続いているので、テレビも飽きて、本を読み続けるのもおっくうで、時々、外に出て蛙と遊んでいた。

でも、庭の蚊の大群は、半端じゃない。あちこちかきむしって、肌がたまったもんじゃない。毛穴がどうのじゃなくて、肌が傷だらけだ。

10月に孫の誕生日があるので、今年のプレゼントは肖像画にしようと思って、半年も前から、孫の肖像画を描き始めていた。3号だから大したことないのだけど、どうも気に入らないので、まだ完成していない。それにちょこちょこ手を入れているうちに、こころの向きが「絵」の方に向いてきた。ときどき手を入れ、時々音楽を聞きながら休み、時々パソコンを覗いた。

実は最近空席になっていた、エルサルバドルの大使に、まんざら知らない人物じゃない人が任命された。で、うわさにきいて、弾圧政権時代の内乱を描いた私の絵に興味を持ったらしい。9日に私の家まで見に来るというので、今まで怠けていて、絵から離れていた自分の眼付が画家の目つきになりはじめた。

もうすぐ「芸術の秋」だし、また、内乱時代の仲間が、JICA主催の何かの催しに、私の絵を1枚担ぎ出すから、貸してくれと言って、彼女も大使と一緒に来るそうだ。もう!

そうなったら、演技しても、画家に戻らなきゃならない。あわよくば、門前の看板にしようと思って描き始めた、この板絵を完成させて迎えたい、とうとう、そんな気にまでなった。

私は「絵描き」と言っても、あの内乱をくぐってこなかったら、成立しなかった絵描きなので、自分の語り部としての絵が、また語りだしてくれるなら、私の何かが息を吹き返す。

風邪も下痢もふっとんで、急に元気になるらしい。元気というより現金になるのかも^^。

てなわけで、どうしたものか、絵筆を取り始めてから、あの下痢の症状が半日でない。人間て、凄いもんだと、自分でおったまげている。