naisentaiken’s diary

エルサルバドル内戦体験記

帳面と言う言葉

「帳面」と言う言葉

個展の準備をしているのだけど、無料の会場と言うのは、あらゆる雑事を自分でしなければならないから、かなり神経を立てている。するべき事を忘れそうで、だからと言って、「するべきこと」が決まっているわけではない。

この前、絵ハガキを作ろうと思って、100円ショップにいって、「芳名帳」を探したんだけど、どうしても見つからなかった。だから、店の人に聞いたんだけど、「芳名帳」と言う言葉がわからないらしい。「個展などの時に、来客に名前を書いてもらう帳面」だと言ったら、その「帳面」がすでに死語らしく、店の人は変な顔をしている。だって、あれ「ノート」って言わないもん。「ほら、葬式なんかでも名前書くもんあるでしょ、あれ!」といったら、やっと何とか理解したらしいけれど、結局100円ショップには、なかった。

そこで近くのイオンにいって、また探したけれど、ない。また、店の人に聞いたんだけど、「芳名帳」と聞いて、年輩の店員なのに、「ほう?」「めい?」「ちょお?」とかいって困ったように私の顔を見ている。そこでまた同じ言葉で説明をした。そうしたら、冠婚葬祭用の封筒なんかが置いてある場所にいって、やっと見つけた。「ここここれですね?」と言うから、つられて「そそそそれです」といって、やっと手に入れた。

正式の名前は「芳名録」らしい。私は「芳名帳」と普通にいならわしていたけれど、「帳面」が現代人を困惑させるらしい。

いつか、紀伊国屋で、ぶらぶらしていたら、たぶん私より年配の女性が若い店員に、「あのお、帳面ありませんか?」と聞いていたことがあった。聞かれた方は「ちょうめん?」と聞き直して、ふに落ちなかったらしく、「帳面て何ですか?」と老女に聞いたんだけど、老女の方は、「帳面て、帳面よ」と言い続けている。とうとう私が割り込んで、「ノートの事ですよ」と言ったので、解決したのだけど、「帳面」がすでに古語になっちゃったんだなあと思って、おかしかった。