naisentaiken’s diary

エルサルバドル内戦体験記

11月8日、9日

11月8日

運動不足か何だか理由は知らないけれど、体調がくるっているので、自転車を探しまわったが、結局適当なのが見つからなかった。この国の自転車はみんな男性用、競技用らしい。右足、ひどく弱っている。

思い余って、楽天で問い合わせているが、配送料や税金の関係でほとんど不可能だろう。

だめなら、何も自転車にこだわるなっていうことだろうね。

ところで、最近、料理、頼られている。なにしろ、マリめ、材料に何の下ごしらえもせず、何にでも塩とコンソメ入れて煮たり焼いたりするだけで、あまりに単調でまずいので、ついつい手を出してしまい、下ごしらえした料理と、何もせずに塩味だけの料理を並べて食べさせて、違いを確認させたりしている。舌は何とか健全らしく、味の違いがわかるらしいから、たぶん、何とかなるだろうと、あとは一人でしろよと、昼寝していたら、起きるの待っている。

何度も言うけれど、私は料理の達人ではないし、日本でほめられたことなんか一度もない。むしろ友人たちからは、私は家庭的なことなど何もできないと思われている。ほとんど初めから相手にされず、人が来ると面倒だから寿司をとったりしてごまかしていたくらいだ。

この前来た時、私は餃子を作った。マリはその後それが食べたくて真似して作ったらしい。で、今日また餃子を作ろうという。私は今日、体中の骨が異常に傷んで、立つのがつらいから、好きなようにしていいよと言ったのだけど、具の味付けはどうするのかと聞いたら、やっぱりコンソメだという。気持ち悪いなあ・・・

私の餃子は、両親が満州で暮らした時代に、中国人から直接教わった餃子なんだ。そんじょそこらの味とちがうんだ。娘がコンソメ餃子を餃子だと思ってしまうなあ、と考えたら、やっぱり無理して起きた。起きた途端に、腰と足がギャッというほど傷んだが、肉に、あれとこれとそれを入れろとか、座って言うことぐらいできる。それで餃子を作ることになった。

途中、何度も骨にびびんと亀裂が走るような痛みを感じた。

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11月9日

骨が危ない。

日本で一人暮らしをしていた時、それはそれは規則的に生きていた。5時に起床し、江戸川の土手を自転車で1時間ぐらい散歩し、6時半に家に戻ってテレビ体操をし、朝食をとり、庭や家の周りの植物たちの世話をし、からだの要求に従って風呂に入り、定刻に昼食をとり、午後はテレビやインターネットと付き合って、静かに過ごしていた。定期的に買い物に行き、定期検診も受け、骨粗しょう症の進行を抑えていた。

エルサルに来て以来、その生活習慣がすべて崩れた。

自転車がない。土いじりをする場所がない。テレビ体操がない。風呂がない。この国の治安を恐れて家族が私を自由にさせない。定期健診の制度もない。医療はバカ高い。整理整頓の能力のない家族の中で、私は毎日いらいらしながら家じゅうの整理ばかりしている。私を入れて5人家族になったメンバーのうち、一人は癌で一人は認知症で私はこのところ、骨に亀裂が入ったような痛みを抱えている。

運動が全くできず、娯楽もなく、インターネットという極め付きの不健康な道具しか残されていない生活で、苦痛ばかりを「感じる」ようになった。

せめて自転車をと思って、昨日娘と探しに行ったが、健康を害した婆さんが乗れるような代物はなかった。楽天経由でヴィザカードのリボ払いという方法はあるが、リボ払いとは新たな借金のことだから、もう私は怖くてそこまでする勇気が出ない。(ところで楽天から返事があって、自転車の国際配送はしていないそうだ)

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娘が今日午前中暇があるので、日本食材店に行こうという。それでついて行った。ほんだしが少なくなっている。日本食そのものがなくてもいいけれど、味付けだけは確保したい。ジャポニカ米もほしい。その店はJICAの名前を出すと何%か値引きしてくれる店だからありがたい。

なんだかだとずいぶん買い込んだ。冷凍で刺身用のホタテのいいのがあった。刺身で食べなくても、あぶりにすればすごくおいしい。梅干しとこんにゃくがほしかったけれど、なかった。こんにゃくは昔30年前に住んでいたときに、日本人会のご婦人が手製で作っていたのを見て驚いたけれど、楽天かなんかで材料売っているのかな。調べてみよう。