孫の「卒業式」

昨日、孫の「卒業式」があった。孫は小学2年の過程を終えたばかりで何が「卒業式」かと思ったら、こちらでは日本の学制と大幅に違って、小学生でも進級試験に受からないと進級できないため、学期末にはいちいちその学年の「卒業式」があるのだという。

へえ、と思って、物珍しいから見に行って、驚いた。「式」だというから、一応、「式」にふさわしい服装で行ったのだけど、みんな市場のおばさんみたいな姿で、式場の真ん中で、初めに行われるミサに参加しているのはほんのわずか。子供たちはてんでんばらばらに外で遊んでいて、大人たちは公園の恋人みたいに抱き合っていたり、談笑していたり、先生をはじめ、だれも何かを統一しようなんて考えていないらしい。

その日はひどく風が吹いていて、寒くてしようがなかったから、私は外で日向ぼっこしていたのだけれど、どうも、そこに存在することがばかばかしくなって、娘と二人こっそり抜け出し、ちょっと歩けば行けるところにあるスーパーで買い物し始めた。トイレットペーパーを大量に買ったので、そんなものかかえたまま会場に戻るにはいくらなんでも気がひけたので、家にいるはずのマリを呼び出そうとしたら、出かけていると見えて、答えがなかった。仕方がない、家に帰ることにした。

しばらくしたら、マリは帰ってきたけれど、ばかばかしいから私は式に戻るのをやめて、娘はマリと一緒に息子を迎えに行った。学年が終わって、孫は清々した顔をしている。娘は彼を転校させる計画らしい。2年間のあまりにへんてこな教育に、孫より娘が苦しんだ。まあ、私は口を出さない。私が口を出せるような体制の国ではないらしいから。