naisentaiken’s diary

エルサルバドル内戦体験記

橋下発言で思う事

橋下発言で、世の中大騒ぎしている。

なんで、こう軽薄で無神経な男だろうと、私はテレビのニュースを聞いた時思ったが、実は、米軍に風俗を奨励したという報道を聞いた時だけ、別の反応をした。

私は米軍の占領時代、東京立川基地の周辺に生まれ育った。父を失い6人兄弟の母子家庭で、食うや食わずの子供時代を過ごした。其の時私は子供だったが、「パン助」と呼ばれる女性たちの存在を知っていた。米軍は敗戦で焼け野原になって、食うや食わずの若い女性が家族を生かすために米軍相手の仕事にでもつかざるを得なかった女性たちを、片っ端から「性の奴隷」にしていった。それは「従軍慰安婦」とは呼ばれなかった。しかし、米軍が橋下氏のいうように性欲の解消を、現地の女性を相手にして行っていたことは事実である。

私は女性だから、それが「必要だった」と言う表現には、抵抗を感じるが、米軍にとって、まさしく「必要だった」のだろう。

現在、沖縄はその米軍の存在に苦しんでいる。米軍の性犯罪は後を絶たず、しかも、司法権は日本にない。一般の婦女子を暴行しても基地に逃げ込んでしまえば罪に問えない。橋下さんが其の事を問題にしたかったのなら、くだらない下賤な事を言わないで、なぜ「地位協定」の見直しを政府に提案しないのだろう。

日本の風俗を利用せよとか言わないで、アメリカ本国から、「お前たちにどうしても性欲のはけ口が必要なら、日本の一般の婦女子を凌辱したりしないで、アメリカ国籍の従軍娼婦」を連れてくればいいとでも言ってやった方が、まだすっきりする。

ところで、そういう問題を口にすれば、いたずらに中国韓国を刺激することになり、百害あって、一利ない。アメリカのみならず、中国韓国だって「公平な歴史認識」を持っているわけではないということを、本当は日本は学校教育の中でもっと明らかにすべきだけれど。

中国韓国が、こと日本人に対する犯罪は、人殺しであろうと、仏像の窃盗であろうと、「愛国無罪」とか「婆さんが従軍慰安婦だった」とかいう理由で、すべて許され、一国の首相を暗殺した犯罪者も、銅像が立って、民族の英雄扱いされ、その事を日本は全く問題にしない。日本領土の侵犯しても、それは愛国のなせる技で、むしろ奨励される行為である。

「愛国」と言うのなら、日本の軍人は「愛国心」で持って先の戦争を戦った。もし、中国の「愛国無罪」と言う主張が通るのなら、東京裁判の被告は全員「愛国無罪」であって、一国の首相を暗殺した犯罪者が英雄なら、靖国の英霊を拝するのは、日本国民にとって健全な行為である。

戦争に勝てば、すべての行為が正当化され、それがたとえ「人類に対する根源的な罪」であっても、「あのときはそれが正しかった」と言う考えが戦勝国の常識になる。

私は敗戦国の性の欲望による行為を糾弾するのなら、戦勝国アメリカの行った「人類に対する根源的な罪」の代表として、非戦闘員の大量虐殺である、その子々孫々にまで存続の影響を及ぼした「広島長崎の原爆投下」を糾弾してしかるべきだと思う。