私が76年の生涯で経験した戦争は、
幼年時代のそれだけではありません。日本で出会った
エルサルバドルの留学生と一緒になり、かの国に渡った半年後、内戦が勃発しました。記憶違いかもしれない幼児体験でなく、30代で出会った体験でした。人の死体をまたいで市場に買い物に行き、爆撃の嵐の中を家の中にベッドをたてて
バリケードを張って赤ん坊を守って過ごしました。其れが極限に達したから、家族を伴い日本に避難しました。そこは
エルサルバドルでは考えられないほど、あほじゃないかと思われるほど、『平和』で治安のいい国でした。その「あほ」をやめなくて結構です。「あほ」であることほどの平和はないですからね。