「この世で出会った動物たちの物語10」12月1日

「ちょっとペットを離れて自由な動物たち6」

「金魚とメダカと災難」

私が金魚を飼い始めたのは、ちょっと悲しい思い出がある。母の最期をみとったとき、薬のせいか、母は妙なことをよく口走った。末期がんになって、お腹が腫れて苦しんでいた時、母が自分の膨らんだお腹を見て、「私妊娠しているの?生まれたら『ゆず』って名前つけてね。」といったのだ。聞き流していればいいのに、兄嫁が笑って、「お母様、ご自分が何歳だと思っていらっしゃいますか?」といった。私は母に合わせて生まれたら「ゆず」ってなずけると約束した。義姉は当然、私を笑った。

別にそれを根に持っているわけではない。母の死後、母が自宅の庭に作った池の中で大量に飼っていた魚を私が自分の家の庭に池を作って引き取った。

ところがある日、近所の住人が困っていたらしいネズミを駆除するために、薬品をまいたため、大量のネズミがうちの池に飛び込んで死んだ。ネズミが飲んだ毒のためか、金魚がほとんど死んでしまった。

ところがある春、その池に動くものがあった。一匹の小さな金魚が多分残された卵から生まれたのだ。

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昔の家に作った池。

私は喜んで、その金魚に「ゆず」と名付けた。

「ゆず」は大きくなり、独りぼっちだったので、ペットショップに行って、ちょうどいい大きさの金魚を数匹買ってきた。仲間の到来にゆずは大きく泳ぎ回り、すごく跳ねて喜んだ。という風に私には見えた。

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ゆずとその仲間。

それ以後、主人の定年退職で、住んでいたところを引き払い、現在の家に住んだが、ゆずもその他の金魚も一緒に持ってきた。新しい池を作った。

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新しい池

 

ところが、福島原発事故の後に降った雨のせいか、金魚も、ついでに飼っていたメダカも死んだ。最後に残った烏骨鶏のロロが、外に置いた容器にたまった雨水を飲んでいるのを見たが、次の朝、死んでいた。それを見た私は、近所の知り合いで原発再稼働反対運動をしている人の勧めで、以下のようなポスターを描いた。

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私の住んでいるところは、千葉県松戸市の流山市との境界線にあるところで、あの事故の後、市の職員が公園の砂を換えたり、水道水が飲めなくなり、現在に至るまで、飲み水は買っている状態だ。

以後池の水を換えて、新しく金魚を10匹買ったが、だんだんだんだん減っていった。不思議なことだと思っていたが、犯人は猫だった。

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今は3匹しか残っていない。