「この世で出会った動物たちの物語15」12月6日

「ちょっとペットを離れて自由な動物たち11」

「ケッツアル」

ケッツアルという鳥は、ほとんど私には「伝説の鳥」だ。グアテマラの博物館で、はく製にお目にかかったことしかない。でも、飛翔している画像があるから、まだどこかで生息しているはず。コスタリカにはいるらしいが、国鳥にしているグアテマラにはもういないらしい。(らしい。確信はない。)

 

会いたいけれど、日本にいて、ばあさんになって体調も思わしくないから無理だな。何しろ15分歩けないんだから。三輪車は何とか操るけどね。

かつて、エルサルバドルで、自転車買ってきて走っていたら、ばあさんが自転車に乗っているっていうんで、通りに列作って眺めていた人々がいて、ちょっと恥ずかしかった。世界中、自転車ってばあさんが乗ってはいけないらしいね。

 

自転車はともかく、そのケッツアル。全体が緑で尾が長い。いろいろな写真を見て、絵にも描いた。はく製以外に実際を見てないから、私の絵は嘘に近いかもしれない。嘘だとわかっていれば、もっとすごいうそ描くけれど、飛翔している動画を友人に送ってもらって描いたんだから、それほど嘘ではないと思うよ。

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これ、あるラテン系の展覧会に出して、受賞した作品。「緑の森の緑の鳥」という題。 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B1%E3%83%84%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%83%AB

 

で、この長い尾羽根がスペインが侵略して皆殺しにされる前の、昔のアメリカ原住民の王権の象徴だったらしい。この鳥なら、まさに王。だからグアテマラには、こんな木彫がある。

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ところでグアテマラの言語。「グアテマラ語」っていうのはない。民族ごとに民族語がある。スペインに侵略されてから、グアテマラの公用語はスペイン語になっているが、私がそれを知ったその頃、そのスペイン語族は人口の2パーセントだった。2パーセントが話す言葉が公用語って、なんだろうね。

 

日本もそのうち公用語は英語なんてことになるのかな。私だって「習った英語」しか話せないんだけど。This is a pen. とか、I am a woman.とか、言わなくてもわかる内容の英語ね。今の中学校でもああいう英語教えているのかね。娘が学校で、Are you a bear?とかいう英語を習ったとか言ってよく笑っていた。相手が訳の分からない動物か、またはクマそっくりの人間なら、失礼だね。そんな会話あり得るの?クマが出てきて、Yes, I am.なんて答えたら面白いね。これは雑談。

 

グアテマラの今は知らない。内戦があって、そこでかなりの原住民が殺されているから、原住民とスペイン語族の比率は変わったかもしれない。(エルサルバドルもグアテマラも中南米諸国の苦悩は、皆「内戦」ということになっている。でもあれって皆アメリカの制圧の基に起きた紛争だからね、何が内戦だよって、思う。)

 

そういう話になると、なんかちょっとむかむかしてくるけれど、私の主題はケッツアルという鳥です。世界中の鳥と比べても「鳥の王様」。ダチョウはでかいけれど、美しくない。でかきゃ王様っていうこともないからさ、王様はやっぱり美しくなきゃね。

私の好きな緑の羽根の目白も小さいけれど、美しいよ。ハチドリも凄く小さいけれど、美しい。

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 これは奇木に描いた。自画自賛の作品。

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以下グアテマラの悲しい歴史の年表

https://www.cscd.osaka-u.ac.jp/user/rosaldo/guacivil.html

(ところで余計な話。この鳥の名前、英語スペイン語での表記はquetzalで、「ケッツアル」とケにアクセントを置いて現地の人は発音している。ところが日本語表記になると「ケツアール」となっていて、伸ばす記号が付いているから、「アール」にどうしてもアクセントが行く。『ケツ』っていう日本語と結びついて、なんだか変だ。日本語の延ばす記号は、そこにアクセントがあるというしるし。日本語は外来語の表記をローマ字のカタカナにするから、あらゆるアルファベットをローマ字読みにする癖がある。しかも子音だけしかないのに母音を付けて発音する。pならプと発音し、bならブと発音する。

たとえば、ヘボン式のヘボンと、オードリーヘップバーンと日本語表記されるヘップバーンは、両方とも英語表記Hepburnで、おなじ姓。pの文字を見たら、母音が伴わないのに、「ぷ」と日本語表記にしてしまうと、本来はじめのheにアクセントがあるのに、pにuをつけて「ぷ」と発音するので、国外で通じない発音になる。言いたいのは、quetzalはケッツアルであって、ケツアールquetsu-a-ruではない。と、気になるので余計なことでした。)