「中米内戦体験絵画」2

内戦につきものなのは、「難民」。しかし国は国民の逃亡を許さない。生きているだけで、死にたくないから国外逃亡するが難民だけど、国はそれを許さない。なぜだか私にはわからない。国家に反逆したわけではない、生きたいだけの難民を、私は描いた。

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「国境へ」祖国を逃れるある一家。

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「装甲車の去った後」

いくら何でも報道に会ったような惨殺死体を私は描けなかった。難民の一家の中の女の子が抱えていた人形が唯一、目が開いていた。それでわかるだろうか。

ところで私はエルサルバドルに住んでいた。知っているのはエルサルバドルの内戦の様子だけれど、衣装をお隣のグアテマラの衣装から拝借したのは、グアテマラの美しい衣装が私の心を慰めるから。本物の惨殺体は、「美術」になんかならない。それは報道カメラマンの世界だ。