naisentaiken’s diary

エルサルバドル内戦体験記

日本語の発音と欧米圏の発音

帰化した主人の名前のこと

 
 日本人は母音のない子音だけの外国語の発音が苦手だ。私はその日本人だから慣れているけど、Davidという名前の主人は懲りもせずまだ慣れないらしい。日本人は必ずごく当たり前に英語圏の発音で主人の名前をデイヴイッドさんとよんでくれる。
 スペイン語圏だから発音はかなり日本人に覚えやすくダビでいいのだけど、どうもうまくいかない。違うのは最後のd。dに母音がついてないからほとんど聞こえない。bとvはほとんど同じ。だからダビでいい。でも日本人は絶対に最後のdをドと発音しなきゃ気持ちが落ち着かないんだね。
 いつか私はオードリーヘップバーンという名で知られている人物のヘップバーンと、明治時代に日本語表記として行われていたヘボン式ローマ字のヘボンが同じ綴りであることを知って感心した。ヘップバーンと綴られればどうしたって語尾のバーンにアクセントが行き、ヘボンだと先頭のへにアクセントが行く。だからヘボンのほうが本来の発音に近い。
 日本語のアルファベットである、「いろは歌」は面白くて好きだけど、日本語の文字発音が全て子音プラス母音でないとあの歌は成立しない。すごくよくできた歌だ。
 ところで主人が日本国籍を取るときに私が考案した日本名「太仁」だけど当然その母音付きの「ダビド」と読む。ところが日本人はこれを「ダニ」と読むんだ。エスコバルは「恵寿ヶ原」または「江州ヶ原」。でもこれは通称。最終的に面倒だからカタカナで登録した。でも不思議に日本人は漢字の方が納得するの。エスコバルは舌を噛んでよんでくれないけど、絶対読めないはずの漢字表記はよんでくれる。
 ところで、最近子供につける名前だって太郎や和夫や芳子や和子っていないのね。絶対読めないのに漢字使うの。聞いてみると明らかに欧米風の名前。それなのに何故太仁が読めないんだろうね。「ダニ」はやっぱり困るよ。本人はすごく平和な人で、他人をちくちくさしたりしないのに。