時事放談5

「小沢悪人論」
 
日本は大東亜戦争に負けた。それで、あらゆる責任は、日本にあるということになって、さまざまな代償を払わされた。日本の元首や、天皇家も、アジアに行くたび帰る度、懺悔の言葉を吐くことが習慣となった。
 
日本人自らも、あの戦争は、日本だけが悪かったのだと、教育の場を借りてまで、ほとんど日本人の胸の内に浸透するほど思い込まされてきた。
 
対戦相手の戦勝国は、正義の勝者であって、まったく何も責任を問われず、以後、戦勝国として、世界中で戦争
をし続けているのに、誰も謝ったりしていない。
 
その雰囲気は誰が作ったか、それはマスコミである。
 
だいたい、同じ戦争を戦ったドイツは、戦争責任など問われていない。彼らがとわれたのは、「全く純粋に彼らの国の国内問題」であった「ユダヤ人虐殺」に関してである。あれは彼らの国内問題であって、彼らはユダヤ人と戦争をしたわけではない。日本には彼らの国内問題に匹敵するような、「人類に謝るべき」罪など犯していなかった。
 
戦争は始まったら、相手を殺すものである。集団殺人のことを「戦争」というのである。日本は、一方的に攻め込んで、他国の原住民を皆殺しにするような、西欧各国が数百年にわたって犯してきたような行為をどの国のど
の民族に対してもやっていない。そして、世界に進出して世紀の大虐殺を、続けて発展してきた西欧諸国で、そのことに対して被害国に対して謝罪した国は、地球上、どこにもない。
 
対等に戦おうとして負けた日本だけが、戦争に責任を負っているわけでなく、英国王とチャーチルと、ルーズベルトスターリンと、その他連合国の元首たちは、すべてヒットラーや、ムッソリーニや、昭和天皇と同等の責任を負っているのだ。
 
明治維新後、欧米の属国になることを恐れた、極めて優秀な指導者たちが、列強と肩を並べるべく富国強兵策をとり、アジア大陸に進出して行ったのは、確かだけど、それらはすべて、欧米に対抗して起こした行動で、白人
が数世紀にわたって犯してきたほどの異民族に対する大虐殺をやってきたわけではない。
 
戦争に負けた日本を支配したアメリカの陰謀で、日本は日本に誇りを持つことを許されなかった。日本の文部省を支配した戦勝国と、マスコミが、日本国民すべてに対して、徹底したコンプレックス教育をしたために、日本人はすべて、自国の歴史の汚点ばかり強調して教え込まれ、自らなにも「研究もせず」、「考えもせず」、髪の毛の色や目の色に至るまで白人のまねをするほどに、徹底して自分の存在を卑下する国民に育ってしまった。
 
そして、小沢悪人論は、そういう国民の、マスコミの先導と扇動によって作られた神話である。
 
小沢悪人論は、まったく同じ陰謀によって作られてきた。だいたい、小沢悪人神話を作ったのは、自民党であり、マスコミの力を借り、付和雷同的、自意識皆無の国民性を利用して、能力のある政治家を倒して、権力の座に登ろうという陰謀の結果、彼の悪人神話ができたのである。そのあと次々と立っては消え、立っては消えていった自民党の総理たちに、いったい、日本を救う能力があったのか。能力を持った人間をマスコミの力を借りて封じ込めることに成功しただけで、彼らが一体何をしてきたというのか。
 
小沢、菅の直接討論を、今日テレビで見ていたが、小沢が自己の政治理念を主張しているとき、菅はただ小沢の「政治と金問題」という、過去の自民党とマスコミが提供した「問題」を取り上げて攻撃しているだけだった。そこになんの独自性もなく、自分は、国民に支持されているというおごりだけちらつかせていた。
 
その「支持」とはどういう「支持」か。総理を代えてばかりいるのは、外国に対して「みっともない」というだけの、政治的にまったく何の意味も発展性もない、「世間体にこだわった」だけの「支持」にすぎない。その支持の結果日本がどうなるなんて、誰も考えていない支持である。
 
「みっともないから」総理を代えるなというなら、絶対に国家の指導者を代えない北朝鮮は、それほど国際的に認められる優れた政治をやっているのか?国際的にみっともないから代えないと理由なら「国際的にみっともない総理」でも代えないのか?わけのわからぬ支持率である。
 
かつて、欧米が団結して、日本の進出を阻んだのは、彼らの利害を守り、日本の進出を阻もうとしたからであって、日本が彼ら以上に不正を行ったからではない。自民党が一致して、小沢悪人論を唱えるのは、彼ら以上に小沢が悪人だからでなく、誰よりも腕が確かで、能力がありすぎると、彼らが思ったからである。その言葉に乗って、分裂する民主党というのは、いったい何なのだ。