naisentaiken’s diary

エルサルバドル内戦体験記

ファラオ遭難

昨日、近所の庭の木を切っているとき、その家で飼っている2匹の犬と猫が外に飛び出した。いつも家の中に閉じ込めてあるから、犬たちは喜んで大騒ぎをしている。小型犬だから、声もキャンキャンしてうるさい。黒い胴長の犬は、クロウドという名だそうだから、いつか、私が白い方は、「素人」かと、冗談で聞いたことがある犬たち。

ところで、しばらくしたら、うちの鶏小屋で鶏が騒ぐ声がした。小屋は開けてないから襲われても、大丈夫とタカをくくっていたのだが、その声がものすごくけたたましく、しかもすぐに収まらないので、あわてて、すっとんでいった。門のところで、猫が私を見て逃げて行った。ああ、逃げた。これで収まったか、と思ったが、まだけたたましい鶏の声がおさまらない。


小屋に向かって飛んで行ったら、ファラオが外に出ていて「素人」に追いかけられている。みんなで犬とファラオを追いかけたが、犬は、飼い主の言うことなんか聞かない。とうとう、裏の旦那の駐車場までファラオは追い詰められた。

その時、ファラオは最後の手。びゅーーーんと飛翔し、どこかに見えなくなった。逃げ切ったな、と確認した私は、小屋の様子を見に行った。閉まっているはずの小屋の入口は、確かにしまっていたが、わずかに隙間があった。たぶんかしこい猫が初めその隙間から忍び込んだのだろう。犬は、あんな所からはいらない。騒ぎになって、猫はこっそり逃げ出し、調子に乗った素人が、騒ぎまわったため、ファラオが隙間から出たらしい。


小屋の問題は、あとで解決することにして、ファラオを探しに行った。Aさんが駐車場の反対側の家の庭で、見つけたのだけど、その家の住人は、新人で、あまり交渉がない。困ったけど、しかたない。大きな声でいいわけしながら、しょぼんとしていたファラオを抱いた。

ファラオは、マックと戦って勝ち、いまやボスの座に君臨している堂々たる雄鶏で、いつも、威張っているから、こんなしょぼくれた姿を見たことがない。捕まえたり抱いたりできないのだけど、このときは簡単に私の腕に抱かれて、おさまっている。怖かったんだろう。やっぱり私を保護者と思っているのか、何の抵抗もなく、抱かれた。顔を見たら、こころもち、とさかがしなびている。マックもそうだけど、負けた雄鶏って、本当にみすぼらしくなってしまう。


相手が犬なんだから、自信失うことないよ、と言ってやったが、通じたかどうか。さて、様子を見て来よう。