naisentaiken’s diary

エルサルバドル内戦体験記

山谷に赴任するシスターのこと

例のシスターに会ってきた。

大学の構内に入ってから、昔私が住んだことのある家に住んでいるということで、探したのだけど、どうも、同じ家がない。守衛に聞いてやっとその家を見つけた。ところで、その家は建て替えて、凄く立派になっているので、わからなかった。

で、彼女は、あった途端に、この家は、芸術家が作ったとかで、鑑賞には値するかもしれないけれど、住みにくくてたまらない、自分は「立派な家」なんかに住んで一生を終える柄ではないのだ、とここに住まわされることを内心悲しんでいたら、突然、山谷行きの「処分」が決まったという。

彼女がうれしそうに言うには、自分は、山谷に向いている、姿かたちからしても趣味にしても、どうでもいいから、そこいらにあるものを身につけているけれど、ここの共同体好みのブランド志向ではないので、臭がられていた。どうも居心地が悪かった、という。

彼女は、長いことフィリピンで仕事をしていて、なんだか4,5人の仲間と仕事を任されたのだけど、本部から食べる物は自分たちで稼げと言われて、生活費の支給を受けなかったら、栄養失調になっちまった。それで日本にかえされ、それから子宮がんにもなって大手術をして、もう死ぬのかと覚悟していたら、それでも生き延びちゃった。こりゃあ、まだ神様使ってくださるのだ、まだするべきことがあるんだと、元気になったところで、山谷行きになったのだとか。

あの修道院はどうも、矛盾に満ちているけど、ま、それも面白いかな。建て替えとか言って、一流の芸術家の設計による家を建てたり、派遣先のフィリピンでシスターが栄養失調になるような待遇をしたり、連れ戻して、病気を治してから、また山谷に送ったり、それを凄く楽しんでいる、このシスターの亀そっくりな容貌の、本当に小汚いなりを見ていたら、なんだか、気にいってしまった。4月になって、山谷に赴任したら、ここより近くなるから、ニシやエトシ(もう一人の山谷風仲間)を連れて、うちの常設展を見に来て下さいと言ったら、乗り気になっていた。亀やニシやエトシがいるなら、私も山谷を手伝ってもいいよ^^。ちょうど何もすることなくて、崖にへばりついていたんだから、彼女たちが来るなら、崖を花だらけにしておくわ