naisentaiken’s diary

エルサルバドル内戦体験記

スペイン旅行の手引き

母が死んで以来、ほとんどあっていない兄貴から、電話があった。

いきなりスペイン語を教えてくれという。夫婦で5月にスペインを旅行するそうだ。何とかいう巡礼団に交じって、徒歩で旅をするそうだ。ごくろうなこっちゃ、

それはともかく、んなこと言ったって、2ヶ月でスペイン語の日常語が身につくわけながい。どこの国の言語だって、教科書で日常語を教えないんだから、町で使える言葉を身につけるのは、現地に行かないと無理だわ。で、何が聞きたいの?といったら、どうも、男性名詞、女性名詞につく形容詞と名詞化した形容詞で戸惑っているらしい。語尾なんかごまかしていいのだ。語尾で成否の判断をつける日本語と違って、主語と動詞がしっかりしていれば、あとはふにゃふにゃ言っても、通じるのだ。

仕方がないから、本を紹介しておいた。しかしねえ、私がスペイン旅行をしたのは、24歳の時だから、今も同じとは言えないけれど、言葉より、習慣を理解しておいた方がいいと思うけどね。で、少しその習慣を列挙することにした。

1)木賃宿に泊まるなら、トイレ事情を知っておいた方がいい。共用のトイレは夜、水が出ない。私は水が出ないトイレを使って、まずいことになった。朝起きて見たら、宿泊客がそろって、洗面器みたいなものをトイレに持って行くのを見た。あとで知ったことだけど、あれは洗面器でなくて、便器だった。夜は、一般の家庭でもトイレまで立たないで、ベッドの下の便器を使うのだ。驚いて、自分のベッドの下を見たら、あった、という記憶がある。

2)歯を磨くときは、洗面所にペッぺと吐き捨ててはいけない。洗面所の隣にトイレがあるから、捨てるものはすべて便器に流すように。

3)庶民は、無知だけど、親切で優しい。貴族階級出身だったり、それに近い金持ちだったりする人は、全員横柄で、東洋人をばかにしている。日本の皇帝が一夫多妻で、ヘイサ(芸者のこと)と呼ばれる売笑婦を観光の名物にし、堕胎を奨励して人口制限をしているとんでもない野蛮国だと、信じているから、お話にならない。

4)ただし、兄嫁が、上智大学の出身だけど、スペインに行ったら、上智を出た出たいったら、いい思いするよ。上智はUniversicad de Sofiaという名で知られていて、東大よりも有名だ。日本の最高の大学と思われている。

5)食事に関しては、スペインでは、日本で欧米の物と思われているマナーとはまるで違う。フォークやナイフなどの食器も違う。魚用のフォークとか、肉用のフォークとか、何とかいうスープの時のスプーンとか、なんだか形が違って、セットした食器の周りに出される。私も忘れちまったから、隣の人が食べるのを見てマネするといい。

6)彼らが「アメリカ人」という時、それは中南米人を意味する。東洋人を見ると、フィリピン人だと思うらしい。彼らは、外国人らしい人を見ると、昔侵略した国々のことしか、考えないからね。

7)ハビエル城に行きたいらしいけれど、あそこは「宮殿」というより、城砦だ。豪華な宮殿を想像しない方がいい。

9)スペインには八百万のマリア様がいて、それぞれの町や市や県のパトロン女神になっている。凄く誇りにしているから、傷つけないように。バルセロナのモンセラッというところに、真っ黒なマリア様がいて、触ると病気が治ると信じられているところなんか、日本の民間信仰に共通。

10)言語に関しては、アクセントを強調しないと通じない。たとえば、アルタミラ洞窟で知られている洞窟は、「アルタミラ」より「アルタミイラ」と発音しないと、通じない。しかも、「アルタ」の部分が低いから、「ミイラ」しか聞こえないよ。

11)トイレだけど、servicio,  ban~o, water closetという言葉があって、最後の外来語としてのwater closetは、彼らの発音では、「バテ」という。スペイン語のwは、vの発音だし、母音は、日本語と同じだからね。新聞の「Times」は「ティメ」だし、外国人を見ると、英語を話してみたくなるくせは、日本人と似ていて、発音からは英語とは思えないからよろしく。What time is it?は、「バッティメイシッ?」なのでね。

:ξ(`▽´)ξ: クックック

以上40数年前の知識です。